月は、本能的な欲求や感情を表し、
天体の中でも特に重要で
生きる上での基盤となります。
月を満たしていないと
どうも元気が出なかったり
情緒不安定になったりすることも。
月は「母親」を表し、
男性にとっては「妻」を表す部分でもあります。
天体のノーアスペクトは、
「その天体のエネルギーをどう発揮したら良いのかわからない」
という感覚になりがち。
良くも悪くもその天体エネルギーを純粋なまま溜め込むことで
その天体エネルギーが
全く出ていないかと思いきや
あるとき突然現れる、みたいに極端になることも。
洋風なお皿がなかったからケーキの雰囲気にマッチしてない…。
月のノーアスペクトは、
感情の言語化が難しく感じるといわれています。
「私はこう感じる」がうまく言えない、みたいな。
「母親との縁が薄い」と表現されることも。
私の母親は
双子座の月がノーアスペクトです。
母と会話をしているとき、
母は何か物事について
深く考えることがあまりないというか、
ずっと上の空のような、
浅い対話をしているような感覚があります。
(↑これは母と私の天体配置の関係もあって
そう感じやすい、ともいえるのですが。)
「察する」「場の空気を読む」とか
「暗黙の了解を把握する」みたいなことも
あまりないみたいで
(というか
みんなが無意識にやっているということを
そもそも知らないような)、
その場にいる人に対して
失礼な態度をとってしまう場面を何度か見てきましたが、
本人に悪気は全くない。
そこに「人との感情の共有」が
ないような感じというか。
※他の天体配置にもよるので
決して、月ノーアスペクトの方を
ディスっているわけではありません。
幼少期、いじめから助けてほしいと頼んでも
(いじめられる苦しみを
リアルに想像することができない
ということなのか)
行動してくれなかった母親への恨みもあり、
「なんでこの人は人の気持ちに寄り添えないんだろう…」
という気持ちも積み重なり、
いつからか私は
母親に相談をしても無駄だと思うようになりました。
「いろいろと深く考察した上での楽観的」
なら良いのですが、
「考えなさすぎのポジティブ」さ
みたいなところが母にはあって、
それにはちょっと振り回されてきました。
「ケ〜セラ〜セラ〜♪」とかって
母はよく歌っていますが、
「いやいや、ポジティブなのはいいけど
やることはちゃんとやってからにしてくれよ。」って
強度HSPの私はいつもヒヤヒヤしていました。
そして、
母のノーアスペクトの月は、
IC近くにポツン…と孤立しています。
母はひとりっ子で
2歳の頃に両親が離婚したらしく、
親権が母親(私の祖母)になるも精神疾患などがあり、
祖母(私の曽祖母)に育てられたような感じ。
ですが、小学校までは養護施設で育ち、
長期休暇のみ自宅に帰るような暮らしだったそう。
とても貧しかったみたいです。
その後は親戚の家で暮らしたり、
中学卒業後はすぐに住み込みで働き始めたり、
一般的な形の家庭ではなかったみたいです。
月ノーアスペクトの「母親との縁が薄い」というのは
強く表れているなぁと感じました。
ちなみに魚座・1ハウスの太陽や水星も
ほぼノーアスペクト。
自分のことがよくわからなくなる感覚が
無意識的にあるのかもしれないです。
幼少期から父親のいない生活だったというのも
ここにも表れているのかも。
もし、月ノーアスペクトにおける
葛藤や生きづらさがあったとしても、
和らげたり活用する方法もいろいろあります。
月のサインやハウスのテーマを満たすとか、
家族が月に調和的なアスペクトをくれてたら良いですし、
トランジット天体が月にアスペクトをとる時期に
何か行動を打ち出すチャンスにするのも良いと思います。
うちの母親の月は、
・父と同じ月星座
・姉の月と調和のアスペクト
・私の月と太陽と調和のアスペクト
がありますので、
家族をもつことで安心感が増えていればいいなぁ。
天体の中でも特に重要な月が
ノーアスペクトというのが、
自分の素をどうやって出せばいいのか
わからないということに繋がるのなら、
ある意味かなりしんどいのかもしれません。
ちなみに、
私は月が1ハウスで、ハードアスペクトがあります。
自分の素を出せない苦しさはかなりありますが、
それを十分認識しているからこそ、
解決のために試行錯誤して行動してきたタイプ。
他のどの天体ともアスペクトをとっていないと、
「自分の気持ちを出せていない」という感覚を
認識することすら難しいのかもしれない
と思いました。
意識に上らせる前段階にあるというか、
感情の言語化ができないことについて
別に何も感情が湧かない、
特に意識していない、みたいな。
うちの母を観察しているとそんなふうに感じました。
↑ちょっとこの点に関しては勉強不足ですみません、勝手な考察です。
強度HSPの自分にとって、
「じっくり考え寄り添ってくれる感」のない母に、
何度もイライラしてきましたが、
初めて母のホロスコープを見たときに
なんだか申し訳ない気持ちになりました。
あぁ、こういうことかぁ…と。
本人が別に悩んでいなければ良いでしょうし、
私がこんなふうに勝手に分析することが
失礼にあたる気がしてきました…。
改めて、自分や家族の星を理解することは、
良い関係をつくるためにもとても役立つし、
心のゆとりにも繋がるなぁと思いました。
星乃しほ