今回は、
トランジット(空を運行中の)冥王星による
徹底的にやらされる件について書いていきます。
現在、山羊座エリアを運行中の冥王星は、
今月20日、本格的に
次の水瓶座エリアに移動します。
冥王星が山羊座入りしたのは、2008年11月でした。
リーマンショックが起きたころですね。
山羊座のテーマは、社会の枠組み・ルール等。
ここまでの約16年ほどで、
社会の仕組みは大きく変容したと思います。
年功序列や終身雇用は崩れ、副業する人も急増。
(ちなみに、冥王星が射手座入りをしたのは、
1995年1月15日、阪神淡路大震災が起きた日でした。)
冥王星の公転周期は248年。
一つのサイン(星座)を20年前後かけて通過します。
冥王星は、入ったサインの意味を
ゆ〜っくり、じ〜っくりと、徹底的に変容させていきます。
わかりやすいくらいの出来事は、
サインを移動するときに起きやすいかなと。
(個人レベルでは、ハウスのテーマとしても表れるはずです。)
私もですが、
自分の出生図に、
冥王星と個人天体(月・水星・金星・太陽・火星)の
ハードアスペクトをお持ちの方は、
冥王星の力がどれほどすごいものなのか
体感としてお分かりかと思います…。
乗り越えてきたみんなに表彰状!!
ここまでの約16年、
山羊座に天体が多い方はいかがでしたでしょうか。
自分の天体にヒットしたときが
最もインパクトのある出来事をもたらしたとは思いますが、
割とずーっと鍛えられている・やらされている感じが
あったのではないでしょうか。
冥王星が山羊座を運行中にハードな角度を形成する、
蟹座・牡羊座・天秤座(活動宮)に天体を多く持つ方も
割とハードだったかなと。
今月20日に冥王星が本格的に水瓶座入りすると、
水瓶座・獅子座・牡牛座・蠍座(不動宮)あたりに
天体を多く持つ方は、
自分が変わらざるを得ないような状況が
やってくるかもしれません。
もちろん、出生図の天体配置や、
そのときの他の未来予測天体の配置にもよりますが、
冥王星がもたらす大変容には抗えないので、
素直に受け入れ、
冥王星や自分の天体に関する部分のテーマについて、
前向きに徹底的に取り組んでいくしかないのですが。
私が過去に、
自分の出生図天体にトランジット冥王星が重なったときを
振り返ってみました。
私の月に、トランジット冥王星が
ぴったりと重なったのは、
私が小学4年生のころです。
(月と冥王星なんて最も体感としてわかりやすいと思うので、
勉強になるわ〜、なんて今だから思える。)
他の記事にも書いたことがありますが、
私は、小学2年生〜中学2年生くらいまで
女子集団によるいじめを受けていました。
内容も犯罪レベルの酷いものでした。
そして、小学3年生〜小学5年生ごろ、
ちょうど冥王星が私の月を通過していく期間が
最もしんどかった時期です。
この世から自分を消してしまおうかと
ひとりで苦しんでいたときですね。
ギリギリの精神状態で
なんとか一日一日を生きていました。
(私はもともと出生図に
月・金星スクエアを持っているので、
冥王星が私の金星にスクエアを形成したときでもあり、
この配置は
「人間関係や裏切りによる過酷な経験」も意味します。)
クラスメイトも周りの大人も誰も助けてはくれず、
人間は簡単に裏切る生き物なのだと、
当時の自分はそう感じていました。
人間が信用できなくなったので、
「こんなに醜い人間社会で
これからも生きていくなんて耐えられない。」と
絶望していましたね。
「女性」とか「先生」という存在に対して、
恐怖症のようなものを抱え始めたときでした。
冥王星による変容で、
言い返す、やめろと主張する、強く抗議する、
そういった強い自分になることを促された、
魂の成長度合いをぐっと押し上げる、
意識を大きく変えるチャンスのときだったのだろうと
今は思います。
ですが、当時の大人しく遠慮がちな自分にとっては、
そこまではできなかった…。
耐え忍んで生き延びたことだけでも
大いに称賛してあげたい。
きっと我慢せずに居場所を変えるとか、
解決策は他にもあったのかもしれないけど、
当時の自分にはそんな決定権はなかったし、
なんとか生き延びるだけで精一杯だった。
あのとき助けてくれなかった親に対して、
大人になってから(25歳ごろに)
不満をぶちまけることとなります。
↑
この25歳前後も
私に冥王星が強く影響した時期でした。
冥王星による大変容を受け入れ、
自分の魂を鍛え成長しない限り、
冥王星は厳しい現実を通して
何度でも気づかせようとしてきます。
「お前の魂が決めてきた道はそっちじゃないだろう?」と。
冥王星は、表面的な部分を変えるというよりも、
根本から意識を変容させる特徴があります。
本当に、自分が生まれ変わったような、
それくらいの深い部分の変容です。
いつかは向き合わないといけない魂の成長段階。
怖い、苦しい、しんどい…
でも、自分の解釈や視点、行動を変え、
一つ一つ乗り越えていくと、
ものすごい開放感と達成感が待っています。
「今、しっかりと自分を生きている。」
そういった悦びを
魂が震えるほど噛み締めることができる感覚というか。
「あの経験があったからこそ、気づくことができた!」
「この成長があって本当によかった!」
「この期間がなかったら、
今もまだ弱くて視野の狭いままの自分だったんだ…。」
そんなふうに思えるところに到達できると思います。
冥王星は怖がられるけど、
本当の自分に戻してくれる天体なんですよね。
きっとそこには「愛」があるのかも。
冥王星の画像を見るとわかりますが、
表面にハートの模様があるんですよね。
もし、お子さんが
水瓶座、獅子座、牡牛座、蠍座に個人天体が多い
という方は、気にかけてあげてください。
星読みの知識はもちろん、
人生経験も知恵も少ない子どもにとったら、
「一体自分に何が起きているのか」わからなくて、
すごく怖いし戸惑うと思うのです。
自分をどれだけ変えたとしても
冥王星による影響を
全く感じなくなるということはないと思いますし、
想像を超えてくる出来事が起きることもあります。
でも、冥王星の動きを事前に知っておけば、
ある程度の対策と心構えはできる。
葛藤を和らげたり、近道を選ぶことはできる。
暴走しやすいエネルギーも
タイミングを見てプラスの方向に放出することができる。
今月20日、冥王星が水瓶座に移動し、
本格的な風の時代スタートです。
水瓶座の意味するテーマは、
「個」「自由」「独立」など。
誰かのマネをしたり、
みんなと同じでもよかった時代とは、
大きく異なっていく。
自分オリジナルのやり方や生き方を見つけて、
自分の足でしっかりと歩いていく必要がある。
流れが早すぎる時代だからこそ、
じっくりと自分に向き合うことも
大切になると思います。
誰かが言った「こうすれば正解」をあてにするのではなく、
自分の経験、知恵、感覚を柔軟に織り交ぜながら、
自分を信じて決めていく必要がある。
きっとその方が、怖くても、
自分の魂を生きられている感覚があるはずです。
水瓶座、獅子座、牡牛座、蠍座に天体が多いみなさん、
冥王星による大変容をチャンスに変えて、
自分の魂を輝かせていきましょうね!
冥王星が通過したあとは、
思っていた以上に成長できた自分が
待っていると思います。
楽しむことを忘れずに、
自分らしく、
自分が生きたい人生を!
星乃しほ