4月13日の天秤座満月の影響は
いかがでしたか?
傷と癒しの小惑星キロンが
絡む満月でした。
私はこの満月の前日、
結構わかりやすく
過去の傷や心の深い部分に向き合う
ことがありました。
小惑星キロンは、
発見されてからまだ50年弱であり、
ホロスコープ上の主要10天体ではありません。
ですが、キロンが
個人天体(月・水星・金星・太陽・火星)に
ハードに絡んだときや、
アングル(アセンダントとかMCと呼ぶところ)に
重なっている場合は、
特に注目してリーディングすることがあります。
これまで鑑定させていただいたお客様の中でも、
キロンが個人天体にハードに絡んでいる方が
結構いらっしゃいました。
キロンはハードに絡む天体に傷をつけたり、
入るハウスのテーマで深く傷つく経験をすることが
あります。
怪我や障害、病気を経験された方、
先端医療・不妊治療などを経て生まれた方などは、
出生図でキロンが特徴的な配置をとっている場合が
あります。
これまでに私がお聞きしたお話の中でも、
出生図のアセンダント近くにキロンがある方は
生まれた直後に大きな手術を経験していたり、
キロンと太陽のスクエア(葛藤の配置)がある方は
太陽の年齢域(26歳〜35歳)でバイク事故に遭い
ボルトを入れる手術をしたというお話もありました。
肉体に傷がついたり、症状として表れたり、
メンタルに深い傷がつくという場合も。
木星・土星・天王星・海王星・冥王星と
キロンが絡む場合は、わりと世代的な配置のため
同世代の人はみんな同じ配置を持っているので、
そこまで心配しなくても良いかなと思います。
ですが、
月・水星・金星・太陽・火星などの動きの早い天体に
キロンがハードに絡んでいる場合、
特に重なっている場合(コンジャンクション)は、
気をつけてリーディングするようにしています。
こんなふうに書くと怖いイメージばかりが
膨らんでしまうかもしれませんが、
小惑星キロンは「傷」と「癒し」です。
傷に向き合った先には癒しがあります。
今世、その傷を乗り越え成長すること、
そのトラウマを克服することを、
生まれる前に決めてきたということらしいのです。
また、未来予測の配置のタイミングによっては、
癒しが起きやすいタイミングもあります。
自分の傷を癒したあとは、
その経験を生かして、
同じように傷ついた誰かの傷やトラウマを
癒す存在になることもあります。
仕事を意味するハウスにキロンがあると、
その経験がお仕事に繋がる方もいらっしゃいます。
キロンとソフトアスペクトをとる天体があると、
その天体を使って人を癒す役割を担う場合も。
私はキロンと太陽・水星が
調和的な配置(トライン)をとっています。
キロンは9ハウス。
占星術を含む学問的なスピリチュアル、
哲学、精神性の学び、専門性を学び教え導くこと、
海外文化、などの9ハウス的なテーマで
人を癒していく役割を担うとか、
太陽・水星を使いながら人を癒していくとか、
そういうふうに読むこともできます。
たしかに私は占星術に出会ってから
癒される感覚を感じられるようになり、
やっと「生きていてよかった」と
思えるようになりました
(それまでは身も心もズタボロ人生だった)。
占星術の未来予測を活用して
夫に出会い結婚することになり、
夫を通して自分の傷を癒すことにも繋がりました。
そして、
こうして自分の経験を発信することで
お客様から鑑定のご依頼をいただく機会が増えて、
「癒されました!」「励まされました!」と
言っていただけるので、
たしかに出生図のキロンが示すとおりに
なっているといえるのかなぁと。
傷やトラウマに悩み苦しんでいる時期って
「やまない雨はない」みたいな
綺麗事なんか聞きたくないし、
とにかく早くここから脱したいという気持ちで
いっぱいになりますよね…。
でも人間は、
ネガティブな側面を経験しないと、
ポジティブな側面がいかに幸せなものなのか
というのは、
本当の意味で感じることはできない。
何かの痛みを知った経験があるからこそ、
それを克服したときには
ものすごい喜びや感謝を感じることができるし、
過去の自分と同じように悩む人のことを
配慮したり理解することができる。
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目に見えないような体調不良とかだと、
経験がない人たちから
「甘えだ」「本当にそんなにつらいの?」みたいに
誤解されたり、
実際にそんな言葉をかけてくる人もいるみたいですが、
人の痛みを理解できていると
そういう厳しいジャッジを緩和することもできる。
キロンが伝える傷の癒しを経験すると、
この自分を生きたからこそ得られた
知恵・感覚がインストールされ、
魂の成長が起こり、
そしてその次は、過去の自分と同じく
傷に苦しんでいる人たちを癒す役割を
担っていくのでしょう。
傷や痛みを経験し乗り越えていくということは、
人の痛みがわかる人になるということでもあり、
人の痛みがわかるということは
とても尊いことなのだと思います。
これぞ、
実際の経験でしか手に入らない魂の成長ですね。
喜怒哀楽が激しくぶつかり合うような経験ほど、
魂の成長や飛躍は大きい気がします。
やはり、魂はいろんな感情を感じたくて
この地球上にやってきたのだと思います。
やっぱりね…
たくさんの感情を味わってきた方って
誰かを想いやる やさしさが深くて、
どこか腹を括っている芯の強さもあって、
なんというか…こう…
世界を見るまなざしが美しいというか。
同姓だったとしても、
つい惚れちゃいそうになることがあります。笑
傷を乗り越える過程はものすごく苦しい…
感情が掻き乱されてつらい…
つらい…けど、
傷を乗り越えたあとにはきっと、
その経験でしか得られない
特別な魂の成長を手に入れるのだと思います。
星乃しほ